豆腐・納豆でコレステロールは上がりにくい

大豆たんぱくはコレステロールを下げる


 「畑の肉」といわれる大豆の栄養価は、いまさら述べるまでもありません。とくに、たんぱく質は肉なみに質がよく、血管をしなやかに丈夫にし、高血圧を防いで動脈硬化の予防に役立ちます。


 しかもその大豆たんぱくには、コレステロールを下げる作用もあるのです。大豆たんぱくは、腸のなかで胆汁酸を便にとりこんで排出させる働きがあります。胆汁酸が排出されて再利用できなくなると、肝臓では新たにコレステロールを利用して胆汁酸を作らなければならなくなります。その結果、余分なコレステロールが血液中にだぶつかなくなるのです。

ビタミンEやリノール酸、食物繊維も多い


 このほか大豆にはビタミンEやリノール酸、食物繊維も豊富です。コレステロールを下げる作用が二重三重に働くわけです。そのうえ、エネルギーは肉とくらべものにならないくらい低いのですから、コレステロールが気になる人でなくても日ごろから食べておくことをおすすめします。


 大豆製品を選ぶときには、丸大豆を使ったものがベスト。最近は輸入品の脱脂大豆を使ったものが多いのですが、これではリノール酸をとることができないからです。大豆を丸のまま使う場合は水煮缶を使うと手間がかかりません。凍り豆腐は豆腐半丁分の栄養があります。

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