果物に含まれるペクチンはコレステロールを追い出す
果物に含まれるペクチンは水溶性の食物繊維で、腸のなかの胆汁酸やコレステロールを体外へ排出する働きがあります。また果物は、そのまま生で食べられるので手軽に利用できるのが最大のメリットです。
とくに皮のあたりにはたくさんの食物繊維が含まれています。農薬を使用していないりんごや柿、ぶどうなどが手に入ったら、よく洗って丸ごと食べるとよいでしょう。みかんも小袋ごと食べると食物繊維が多くとれます。
また、森のバターといわれるアボカドは、LDLコレステロールを増やさないオレイン酸などの不飽和脂肪酸やビタミンEが豊富です。
果糖のとりすぎは中性脂肪を増やす
ただし、果物の果糖は早く吸収されやすいので、とりすぎると中性脂肪を増やすことになりかねません。エネルギーも意外と高いことを覚えておきましょう。たとえば、りんごなどは1個でごはん1膳分のエネルギーになってしまいます。柑橘類はエネルギーが低いのですが、口当たりのよい温州みかんなどは5~6個も食べると、ごはん1膳分を超すことがあります。
果物は、毎日1個程度が適量です。このくらいなら太りすぎの心配もいりません。コレステロールが増えるのを防ぎますし、ビタミンやミネラルの補給にも役立ちますから、ぜひ積極的にとりたいものです。