肉などの飽和脂肪酸はコレステロールを増やす
脂肪には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸があります。どちらもとりすぎると、太りすぎを招き、動脈硬化の誘因となりますが、コレステロールとの関係で問題となるのは飽和脂肪酸です。というのも、飽和脂肪酸には血液中のコレステロールを増やす作用があるからです。
飽和脂肪酸は、肉や乳製品の脂肪に多く含まれます。肉や乳製品はコレステロールが多いという理由で食べすぎを注意されていますが、同時にコレステロールを増やす飽和脂肪酸が多いことからも食べすぎてはいけないわけです。
といって、肉や乳製品はまったくとらないほうがよいというのは間違いです。肉や乳製品にはからだのもととなる質のよいたんぱく質が豊富に含まれており、ビタミンやミネラルも比較的バランスよく含まれていて、からだには欠かせない食べものだからです。
注意したいのは脂身やバター、ラード、生クリーム
肉で注意したいのは、脂身の多いロースやバラ肉。赤身や鶏肉のささ身は心配いりません。鶏肉でもブロイラーは脂肪が多くなっています。コンビーフ、ベーコンも脂肪が多く、ハムやひき肉は使用している部位によって気をつけなければなりません。バターやラード、ヘット(牛脂)はなるべく避け、使う場合は少量をポイントとして使いましょう。バターや生クリームなどを使った洋菓子も注意が必要です。
■同じ肉でもこんなに飽和脂肪酸の量が違う(100gあたり)
和牛ヒレ肉 5.86g
和牛サーロイン 11.91g
豚バラ肉 15.47g
豚もも肉(脂身なし) 1.06g
鶏ささ身 0.11g
鶏むね肉(皮なし) 0.56g
鶏もも肉(皮つき) 3.87g