ごはんは腹もちがよく満足感を得やすい
エネルギーを減らすには、おかずを食べてごはんを減らすのがよい。ごはんをどんぶりで食べるような人にとっては、そのとおりです。
しかし、最近のダイエットではまったくごはんを抜いてしまうことの弊害が指摘されています。
ごはんは、糖質の中では消化吸収がゆっくりですが、腹もちもよく、満足感が得られます。毎食軽く1膳分のごはんは、むしろ欠かせないものと考えましょう。
ごはんのおかずはコレステロールを増やしにくい
ごはんの役割には、もうひとつ大事な要素があります。
エネルギーを抑えようとすると、とかく簡単な献立となってビタミンやミネラルなどが不足しがちです。ビタミンやミネラルなどを多く含む野菜や大豆製品、海藻などをとり入れるには、主食にごはんをすえると献立がたてやすくなります。
また、ごはんのおかずとなると、動物性脂肪の多い肉やラードなどはあまり使いませんし、魚や大豆など比較的エネルギーの低い食品を並べやすくなるという利点もあります。
たとえば、朝食などは、トーストにハムエッグ、野菜サラダ、紅茶などの洋食よりは、ごはんに卵焼き、おひたしに味噌汁などの和食のほうが、エネルギーがずっと低くなります。