LDLもHDLも酸化すると動脈硬化を進める
ビタミンEやカロチンはがんを防ぐことで注目されてきていますが、最近の報告では動脈硬化を防ぐ働きもあるのではないかとされています。
動脈硬化は血液中のLDLコレステロールが増えてHDLコレステロールが減ると起こりやすくなることはすでにわかっています。
ところが、最近の研究によると、血管にコレステロールや中性脂肪を沈着させて動脈硬化をひどくするのは、LDLそのものではなく、血管壁にしみ込んだLDLが酸化されてできる酸化LDLであることがわかってきたのです。
さらに、コレステロールを血管から引き抜く作用のあるHDLも酸化されると、その能力が落ちることがわかってきました。
細胞の酸化を防ぐビタミンEとカロチン
細胞の酸化を防ぐことは、からだの機能を正常に保ち、老化を防ぐのに重要です。
実際に、酸化を防ぐ薬が動脈硬化の治療薬として効果があることはすでにわかっています。
そこで、注目されるのがビタミンEやカロチンです。この2つの栄養素にはからだのなかで細胞が酸化するのを防ぐ働きがあります。コレステロールが気になる場合は、ビタミンEやカロチンが不足しないようにしたいものです。
とくに、ビタミンEは血管を丈夫にし、血行をよくすることもわかっています。