おふくろの味を見直そう

和食の素材はコレステロールを下げる


 コレステロールを上げない食べものは、どんなものがあるのでしょうか。


 IPAやDHAの多い魚、ビタミンE・カロチン・食物繊維の多い野菜、食物繊維の多い海藻、きのこ、いも、果物、リノール酸やビタミンE・食物繊維・大豆たんぱくの多い豆腐などの大豆製品があげられます。


 こうした食品を使った料理といえば洋食というよりむしろ和食。心臓病で悩むアメリカで日本食ブームが起こったのも、和食がもつコレステロール抑制効果ゆえといえるでしょう。つまりコレステロールを上げたくないなら、日本のおふくろの味がおすすめというわけです。

おふくろの味の落とし穴は塩分過剰


 アメリカに追いつき追い越せできた日本でも食生活の洋風化が進み、加えて最近は手間をかけずに食べられる加工食品が増え、心臓病は日本人の死因の第2位になってしまいました。いまこそおふくろの味の復権が望まれます。


 ところで、おふくろの味にも弱点があります。その第一は塩分が多いこと。塩分は血圧を上げ、高血圧は動脈硬化を促進します。血管に傷をつけてコレステロールをためやすくしてしまうわけです。少ないおかずで主食を多くというのも問題です。現代のおふくろの味としては1日30食品を使って薄味のおかずをそろえるのが理想のパターンです。

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