牛乳・乳製品は敬遠するより上手に利用を

1日1~2本の牛乳はコレステロールに影響なし


 牛乳・乳製品には飽和脂肪酸が多く含まれるから飲まないほうがよい。これは卵に対する偏見よりももっと大きなものです。


 確かに牛乳には3.4%くらいの乳脂肪が含まれています。1リットルもがぶ飲みすれば34gもの脂肪をとることになりますが、コレステロール指数を見ても、200ccで23、これは豚肉ロース40g分にすぎません。


 脂質異常症(高脂血症)で食事制限を受けていないのであれば、1日1~2本くらいは飲みたいものです。

カルシウム不足解消に有効、心配なら低脂肪のものを


 牛乳は卵と同じように、たんぱく質、ビタミン、ミネラルが豊富です。とくにカルシウムは200ccで200mg、日本人のカルシウム所要量の3分の1をとることができます。しかも、小魚よりもずっとからだに吸収されやすいのが特徴です。


 カルシウムは日本人に不足しがちの栄養素。最近、話題になっている骨粗しょう症は骨がすかすかになって骨折しやすくなる病気ですが、その予防のためにもカルシウムは欠かせません。


 牛乳やチーズを気にするなら、牛乳のほかに卵や砂糖もたくさん使っているケーキやカステラなどを控えるが先決です。


 脂肪を制限されている場合には、低脂肪牛乳や超低脂肪の牛乳、あるいはカッテージチーズやスキムミルクなどを利用することもできます。

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