イカやエビはコレステロールを上げるか

新しい測定法でコレステロール値は下がった


 イカ・エビ・貝類はコレステロールを大量に含むため、食べすぎないようにと言われてきましたが、酵素法などの新しい測定法が開発されて従来のデータよりコレステロールが少ないことがわかりました。食品によっては3~4割もコレステロールが少なくなっているのもあります。


 また、イカ・エビ・貝類にはコレステロールを腸管から吸収するのを抑えるステロール類が含まれていることもわかってきました。このステロールは、構造的にはコレステロールとよく似ているのですが、働きはコレステロールと正反対です。

コレステロールが増えるのを防ぐタウリンも多い


 イカ・エビ・貝類にはタウリンというアミノ酸も含まれており、これは血液中のコレステロールや中性脂肪が増えるのを防ぎ、血圧を正常に保つといわれています。


 最近の調査ではイカ・エビ・カニを多くとっている漁村の人たちの血清コレステロール値は、これらの食品をあまりとっていない都会の人たちにくらべて低いという結果がでています。


 イカやタコ、エビ、カニ、貝類のコレステロールはあまり心配する必要はないといえます。こうしたものは、もともと一度に大量に食べるものではないわけですから、ときどき適量を食べるのがよいでしょう。

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