目安はみかんなら2個、りんごなら1個程度。1日200グラムくらいが適量です。
ビタミンCは水に溶けて失われ易いものです。また、ただたくわえておくだけでも目減りしてしまいます。しかし、生で食べる新鮮な果物はビタミンCを豊富に含んだ大切な供給源になります。また、魚、肉、卵黄などのたんぱく質源となる食品は酸性が強いので、体内の酸とアルカリのバランスを保つためにも、野菜や芋類とともにアルカリ性食品の果物は大切です。
しかし、やはり食べ過ぎはいけません。ある本に「ぶどう園を経営する人で、穀物はぜんぜん食べないのに太り過ぎたケースがありましたが、原因はぶどうの食べ過ぎ。最盛期には毎日ごはん代わりに4キログラムも食べていたせいです。4キログラムのぶどうは、2,000キロカロリー以上です。」とありましが。明らかにカロリー過多です。特に甘い果物は糖分も多く、過食すると甘いお菓子の食べ過ぎと変わりありませんから、果物好きの人は注意が必要です。
缶詰めは、その製造過程での加熱処理で果物の最大の特徴であるビタミンCなどが失われてしまいます。缶詰めの中にはビタミンCを強化したものがありますが、本物のビタミンCには遠く及ぶものではありません。しかも砂糖がかなりの量使用されているので、100グラム当たりのエネルギーは通常の1.5倍から2倍に増えています。つまり、缶詰めは果物本来の良さは失われ、その代わりに中性脂肪を増やしやすいものを入れていることになります。
最近は表示がはっきりしてきましたが、“果汁100パーセント”のものも、その甘味はほとんど砂糖や果糖、ブドウ糖です。まして果汁まがいのものはまったく砂糖水と考えたほうが良いでしょう。果汁は手作りすれば安心ですが、生の果物をそのまま食べるのが最良です。