乳製品類

牛乳は毎日

牛乳の脂肪分はコレステロールの生成を促すので、卵と同様にコレステロールの高い人は敬遠しがちな食品です。でも、その分量は気にするほどではありません。それより牛乳は、カルシウム、ビタミンB2が豊富で、良質のたんぱく質源ですから、毎日コップ二杯は飲むようにしたいものです。

牛乳を飲むと下痢をする人がいると思いますが、それは体内での乳糖の消化がうまくいかないからです。ヨーグルトやチーズなどの牛乳を発行させた乳製品にすると、下痢の心配はありません。それは乳酸菌の働きで乳糖があらかじめ分解されているからです。もっとも100%大丈夫と言うわけではありませんが。

ただし、バター、生クリーム、クリームチーズのような、乳の脂肪分を主体といている食品は、高カロリーなだけではなく、コレステロールもかなり増やしますから、注意が必要です。

スキムミルクは良い

スキムミルクはまずい食品と思っている人が多いようですが、これは戦後の学校給食での印象が悪かったせいだと思われます。たしかに当時の学校給食のスキムミルクはまずかったと聞きます。しかし現在のスキムミルクは品質も向上していますので、保存に注意して、きちんと溶かして使えば問題はありません。

スキムミルクは牛乳の欠点とも言える乳脂を除いたものですので、牛乳嫌いの人には、その代用として考えたい食品です。ご自身の工夫でヨーグルトを作ったり、幅広く調理に活用できます。また、コーヒーや紅茶と併用して多めに使用しても、動脈硬化やコレステロールの増加は心配ありません。

外国ではやせる為の食品には、スキムミルクをベースに使用したものが少なくありません。栄養面、味覚面からも見劣りしませんし、しかも低価格です。

チーズは毎日一切れ

チーズは牛乳のたんぱく質を主体にした保存食です。カルシウム、ビタミンA、ビタミンB2などを豊富に含んでいます。チーズは発酵させているので乳糖はほとんど無くなっていて消化もよい食品です。また、人によってですが、牛乳を飲んだときにおこる下痢の心配はありません。栄養的にもバランスのとれた食品ですから、厚さ4ミリ程度のものを一日一切れくらいは食べたい物です。

乳製品に含まれている乳脂は、コレステロールを抑えている場合は、あまりよいとは言えませんが、チーズ一切れの量を抑えれば気にするほどではありません。チーズで一般的なのはプロセスチーズですが、カッテージチーズ(コテージチーズ)のような乳脂の少ないものもあります。カロリーもプロセスチーズの1/3程度です。味は淡白で、わずかな酸味とさわやかな風味があり、生野菜と一緒に食すると効果的です。逆にクリームチーズのような種類は、乳脂が多いので避けたい食品になります。

高価なアイスクリーム

アイスクリームは栄養価の高いおやつとして人気がありますが、カロリーを気にする人には太る食べ物として警戒されています。

アイスクリームは生クリーム、砂糖、卵黄などの材料を使って作ります。この生クリームは飽和脂肪酸を多く含んでいて、砂糖は肥満を招き、卵黄はコレステロール含有量がトップクラスというように、アイスクリームは肥満やコレステロール増加に誘因となる食品です。しかも高価なものほど乳脂肪が多くて、卵黄もたくさん入っているので、飽和脂肪酸やカロリーが高くなります。

高価なアイスクリームだと乳固形分を20パーセント程度含んでいます。ラクトアイスの場合は、それが3~7パーセントしか含んでいませんし、カロリーはアイスクリームの1/3程度ですが、ほとんどが糖分ですので嗜好品として楽しみましょう。