
目次
風邪

家中でひいた風邪も”アロエと共に去りぬ”
風邪は、ウイルスによっておこりますが、私たちの体には抵抗力があるので、空気中にウイルスがあるからといってすぐ風邪をひくものではありません。しかし、体の抵抗力が落ちてくると、たちまちウイルスにおかされてしまいます。風邪をひかなくするには、ふだんから体に抵抗力をつけておくこと。これがいちばんの方法です。
そのためには、ふだんからアロエを定期的に服用することが効果的。アロエには、血行をよくし、胃腸の機能を高める働きがあり、抵抗力がつくので風邪をひくまえに予防します。
もちろん、ふだん服用していない人でも、風邪をひいてから飲んでも十分効果が期待できます。アロエのアロエチンおよびアロミチンという成分が、ウイルスの働きを不活性化するのです。それと同時に、アロエの成分であるアロエウルシンには消炎作用があるため、風邪の諸症状のうちでも、咽頭、喉頭の炎症、たんなどに最も有効に働き、風邪をひいたときにアロエを飲むと、とても楽になります。
服用はどんな方法でもかまいませんが、風邪のとき、あるいは風邪をひきそうなときは体をあたためるのがいちばんなので、ホットアロエジュースやアロエ茶などをおすすめします。風邪には卵酒なんてことをいいますが、アロエ酒にお湯を加え、レモンの輪切りを浮かべてホットアロエ酒にしてもよいでしょう。体がしんからあたたまります。
たんが切れなくて困るときは、アロエあめか、しぼり汁を水あめや蜂みつでといて飲むと、たんの切れがよくなります。
使用上のポイント
・あたたかい飲み物にして飲む。
・ホットアロエジュースは、幅3センチ、長さ4センチくらいの生葉をすりおろしてお湯1カップ、蜂みつ大さじ1を加え、レモンスライスを浮かべる。
・せきやのどの痛み、たん切りにはアロエあめ。
やけど

みにくい跡も残らず、早くきれいに治る
日常生活におこるやけども、アロエがあれば鬼に金棒。やけどは、アロエが最も効果を発揮する外傷の一つです。やけどの症状には三段階ありますが、皮膚が赤くなってはれたり(一度)、水ぶくれができる(二度)程度ならアロエを使って家庭で治療しても大丈夫。しかし、焼け焦げになり真っ白にかたまったりという三度以上のやけどでは、大至急医師の手当てが必要です。また、一度か二度の場合でも、傷の範囲が広ければ、皮膚呼吸ができなくなるということよりもやけどの自家中毒によるショックで呼吸困難に陥るおそれがあるので、やはり大急ぎで医師の手当てを必要とします。
やけどで気になるのはやけどの跡。そのやけど跡も、体験者の話を聞くと、普通の軟膏では黒っぽい跡が残るのに、アロエを使ったら跡が残らず、きれいに治ったという人が大勢います。また、処置が悪かったり、不適切な民間療法に従って手当てをした場合に、よく細菌感染をおこしてやけどを悪化させたりします。ところが、アロエには消炎作用があり、やけどに直接効果を発揮し、アロエチンという成分は細菌感染を防止します。さらに、アロエには皮膚組織の再生効果があるので、傷の部分が盛りあがって、早くきれいに治るのです。
アロエ軟膏という既製の物が市販されていますが、アロエを一鉢、やけどをおこしやすい台所においておくとよいでしょう。
やけどは何より冷やすことが先決。まず、水道の流水で、衣服のうえから約20分間冷やします。このとき、水圧を傷に直接かけないように注意。次に衣服を静かにはがし、熱湯消毒したアロエの葉を切り開いてゼリー状を患部に張り、さらにガーゼをあてて包帯をします。熱でゼリー状の部分が乾いてきたら、ガーゼのうえからアロエ汁をたらしてください。さらに、アロエには鎮静作用があるので、アロエをつけるときに葉をかめば、気持ちが落ち着いて冷静な処置ができます。
使用上のポイント
・とにかく冷やすことがいちばん。氷よりも水道の流水が効果的なので、水道を流しっぱなしにして冷やし、熱湯消毒した葉のゼリー状を塗っておく。
・水ぶくれは破らないようにし、ゼリー状の部分を患部全体に張る。ガーゼをあてて包帯で巻く。
・アロエが乾いたら、ガーゼのうえからアロエ液をたらす。
切り傷・すり傷

たちまち血がとまり、傷口もすぐふさがる
包丁やガラスの破片で指を切った、転んでひざをすりむいたといったように、毎日の生活のなかでおこりやすい切り傷、すり傷。特に子供のいる家庭では日常茶飯事のできごとでしょう。
アロエに含まれているアロエチンという成分が働いて細菌のだす毒素を中和したり、細菌を殺してしまいます。つまり傷口にアロエを使えば、化膿するおそれはほとんどありません。また、皮膚組織の傷ついた部分を下から盛りあげる力をもっているので傷口を早くふさぎ、治りも早く、すり傷や切り傷にアロエはもってこいの民間薬といえます。
治療はやけどの場合と違い、傷の部分を洗う必要はありません。湯冷ましなど一度滅菌した水や、理想的にいえば薬用アルコールでふき、次に熱湯消毒したアロエの葉を切り、切り口からでるアロエ汁を塗ります。軽傷ならこれを数回繰り返せば痛みはとれます。
少しひどくてかなり出血があるような場合は、アロエのゼリー状の部分を取り出して張ったあと、殺菌したガーゼをあて、包帯をします。ゼリー状の部分が乾いたら、こまめにアロエ汁をたらして湿布します。やがて痛みは薄れ、かなりひどい場合でも、一週間もすれば治ります。
しかし、どんな場合でもアロエだけで治そうとするのは危険です。大きな傷、特に深い傷の場合は大至急医師の手当てをうけましょう。軽傷でも出血がとまりにくい体質の人は、医師の手当てが必要です。
使用上のポイント
・傷口の汚れを滅菌した水か薬用アルコールでふき、軽い傷なら熱湯消毒した生葉の切り口からでるアロエ汁を塗る。
・少しひどいときは、ゼリー状の部分を傷口に張り、ガーゼをあてて包帯でおさえる。アロエが乾いたら、こまめにアロエ汁をたらす。
打ち身、捻挫

アロエの切り口をこするだけで、痛みとはれがとれる
軽い打ち身や捻挫。たとえそのときはたいしたことはないと思っても、あとになってから痛みがでたり、内出血をおこしている場合もあるので、ほうっておいてはいけません。
アロエは、熱をとり、炎症を鎮める作用があるので、打ち身や捻挫に対して抜群の効果を示します。まず、打ち身の場合には、冷やすことが肝心。氷や水で冷やしたあと、軽い打ち身ならアロエの葉を洗ってから切り、その切り口を患部にこすりつけるだけで、痛みやはれがとれてきます。
少し重い場合には、アロエの切り口からゼリー状の部分を取り出し、患部に張ります。乾いたら張りなおし、これを繰り返しているうちに患部の熱いような感じがとれ、痛みもひいてはれがおさまってきます。
打ち身の患部が広い場合は、アロエ湿布が効果的。アロエの葉をよく洗っておろし金ですりおろし、清潔なガーゼに広げて患部にあて、上から包帯を巻いてとめます。また、アロエのおろし汁と小麦粉を練り合わせ、軟膏状にしたものを患部に塗り、清潔なガーゼをあてて包帯を巻いておくのもいい方法です。この方法ですとアロエ汁が乾きにくく、効果も持続します。
捻挫の場合も打ち身と同じ方法で手当てしますが、捻挫は安静にすることが第一。患部に添え木をあてて固定させ、湿布するときも、患部をあまり動かさないようにします。
使用上のポイント
・打ち身は、まず冷やし、軽傷なら洗った葉の切り口を患部にこすりつける。
・打ち身の患部が広い場合や捻挫をおこしたときは、ゼリー状の部分を張るか、アロエ湿布を張る。
おでき

殺菌作用と消炎作用で、はれと熱をおさえる
ニキビ?ふきでもの?おでき?と、目を凝らしながら鏡を見た経験がおありの方が結構多いのでは。
おできをおこす原因には、さまざまなものが考えられますが、その一つは、皮膚の汚れに、葡萄球菌や連鎖球菌などが繁殖するためです。ほうっておくと、痛みやかゆみを伴い、ひじょうに不愉快なものです。特に夏は、多量の汗をかくため、細菌が繁殖しやすいのでおできができやすくなります。
おできは悪化すると、赤くはれ、熱を生じて化膿し、治っても跡を残すことになります。たいせつな顔に傷跡が残るまえに治療しないとたいへんです。
アロエには、細菌を殺したり、毒素を中和する働きがあり、おできの原因となる最近にも威力を発揮します。さらに、消炎作用があり、はれや熱もおさまります。
小さなおできならアロエを熱湯消毒して、切り口からでるアロエ汁をこすりつけておきます。アロエ軟膏を塗ってもかまいません。何度かつけているうちに、はれや赤みがなくなってきます。
ひどい場合には、アロエのゼリー状の部分を取り出しておできに張り、油紙かガーゼでおおって絆創膏でとめておきます。おできから生じる熱のためにアロエの水分が乾いてしまうので、うえからアロエ汁をたらして湿らせましょう。1日ほどで熱や痛みがとれ、膿がでてよくなりますが、そのままにせず、アロエ汁を塗り続けてください。気になる跡も残らず、きれいになります。
また、おできのできやすい体質の人がいます。さらに、体の抵抗力が弱まっているときにも出来やすいものです。出来やすい体質の人は、ふだんからアロエを内用し、体質改善に心がけてほしいものです。おできができてしまった人に同じことがいえます。
使用上のポイント
・小さいおできは熱湯消毒して切り口からでるアロエ汁を塗る。アロエ軟膏でもよい。おできがひどい場合は、ゼリー状を取り出して患部に張り、ガーゼなどでおおって絆創膏でとめる。乾いたらガーゼのうえからアロエ汁をたらす。
・おできができやすい体質の人は、日頃から定期的に内用する。
うおのめ

頑固なうおのめを、もとから絶つ!
サンダルばきで気軽に、というのがままならない時代。われわれ現代人は長時間靴をはきつづけなければなりません。そのせいか、うおのめに悩まされる人がずいぶん多くなっています。うおのめは、きつい靴をはきつづけたりして、足の一定の部分に外部からの強い刺激や圧迫をうけ、皮膚が角質化して骨のようにかたくなり、内部の筋肉を刺すようになったものです。放置しておくと、悪化して歩くこともできなくなってしまいます。
歩行困難になるほど悪化したうおのめは、医師にメスで切り取ってもらうしかありません。しかし、それほどまでひどくないのなら、たいていアロエで治ります。うおのめは筋肉の内部深くにまで入り込んでいる目全体を取り除かないと再発します。ですから市販されているうおのめ切り器では、表面の部分は切り取れても、内部の深い部分の目は残ってしまうので、すぐ再発してしまい、効果がありません。
治療は、アロエをよく洗って熱湯消毒し、皮をむいてなかのゼリー状の部分を取り出します。それをうおのめに張り、清潔なガーゼをあて、包帯を巻いてとめます。もちろん、アロエのしぼり汁をつけてもよいのですが、ゼリー状の部分を直接張りつけるか、アロエをすりおろして、それを患部に張りつけたほうが効果は大きいでしょう。1日、2~3回ゼリー状をとりかえ、これを数日繰り返すと、うおのめの角質化した部分がだんだん柔らかくなって、皮がはがれ落ちます。このとき、絶対に皮を手で無理にはがさないこと。自然にはがれ落ちるのを待つようにしてください。
何回か皮がはがれると、うおのめがすっかりなくなり、穴が残りますが、アロエには肉を盛りあげる作用があるので、アロエを張りつづけると早く、きれいになおります。
使用上のポイント
・熱湯消毒して、ゼリー状の部分を取り出してうおのめに張り、ガーゼをあてて包帯で巻く。これを1日、2~3回とりかえ、数日繰り返す。
・皮は自然にはがれるのを待ち、うおのめがすっかりなくなったあとに穴があいても、アロエを張りつづけると治りが早い。
虫刺され

絶えられないかゆみと痛みに、見事即効
蚊、毛虫、蛾、ブヨなどの虫刺されによるかゆみは耐えがたく、長時間続くと神経がいらだち、大変つらいものです。ブヨに刺されたときのかゆみは特にひどく、市販の塗り薬ではなかなかおさまりません。そのうえ、かき散らしたりすると、固定じんましんという治りにくい丘疹になったりもします。
アロエには、殺菌作用や毒素を中和する作用があるので、虫刺されにもひじょうに有効です。軽い虫刺されならば、患部にアロエの汁を塗りつけておくだけで、痛みやかゆみがなくなってしまいます。
毒虫や蜂に刺されたら、すぐにその部分にアロエをすりおろした汁をガーゼに含ませて張るアロエ湿布をします。ひどくなりそうなときは、アロエの皮をむいてゼリー状の部分を取り出し、患部に張りつけてうえからガーゼをあて、包帯で巻いておきます。患部から熱を生じ、アロエや湿布が乾くようなときは、新しいのととりかえ、これを繰り返しているうちに痛みやかゆみはだんだんなくなります。
虫に刺されるとかゆさのあまり、ついうっかり手でかいてしまいがちですが、汚れた手などでかくと、傷口から雑菌が入り、赤く腫れ上がります。かかないように注意して、すぐにアロエをつけることが大事です。時間が経過して、かき散らせてしまったときでも、アロエには毒素中和作用と、さらに、消炎作用があるので有効です。
なお、市販のアロエ軟膏も虫刺されにはよく効きます。患部に2~3分かけてすり込むと、かゆみはたちどころに消えてしまいます。
使用上のポイント
・かゆくてもかき散らさない。
・軽い虫刺されは、患部にアロエ汁を塗る。
・毒虫や蜂に刺されたら、アロエ湿布をする。ひどくなりそうなときは、ゼリー状を取り出して張り、ガーゼをあてて包帯を巻く。ゼリー状や湿布が乾いてきたら、こまめにとりかえる。
あせも

赤ちゃんの友に、「はい、アロエ」
赤ちゃんの肌はまだ脂腺が十分に発達していないため刺激をうけやすく、あせもやあせものよりに悩まされます。
あせもを作らないためには、夏でも涼しくすごせばいちばんいいのですが、湿度の高い日本ではなかなか難しいようです。
私たちは体温を調節するために汗をかいているのですが、汗の出口はひじょうに細いため汗がうまくでなかったり、汗がでても湿度が高い季節だとなかなか蒸発しないことがあります。そこに、ほこりなどがたまると汗の出口がつまってしまいます。すると、こうしたことが刺激になって皮膚におきた炎症があせもというわけです。
あせもは、早く治せれば心配ないのですが、細菌に感染したりすると傷んだり、うんだり、治っても跡がカサカサになることもあります。
あせもができたら、風通しのよい衣服を心がけ、ぬれタオルでふいたり、入浴させたりして、とにかくあせものできたところをきれいにします。肌着をまめにとりかえることも大切です。そして、パウダーをつけておきましょう。パウダーはつけすぎると、汗の出口をふさいでしまうので注意してください。
パウダーのかわりにアロエも効きます。ゼリー状の部分をあせもにつければ大丈夫です。でも、アロエがよいといっても、やはり赤ちゃんは肌が弱いのでかぶれる心配があります。ほんの少しつける程度にするか、アロエ汁を脱脂綿などに含ませて、患部を軽くたたくとよいでしょう。
アロエの消炎作用と毒素を中和する作用が有効に働いて、あせもが治ります。
生葉が不安なら、市販のアロエ軟膏を使っても効き目があります。くれぐれも塗りすぎに気をつけること。
使用上のポイント
・患部をきれいにする。
・ゼリー状の部分をつけるか、アロエ汁を含ませた脱脂綿で、患部をかるくたたく。
・アロエ軟膏でもよい。
湿疹

かゆいかゆいが、たちどころにスッキリ
湿疹をおこした原因が、漆、洗剤、化粧品、繊維などによるものだとはっきりしている場合はアロエで治せますが、はっきりしない場合は、皮膚科の医師の診察をうけてください。
ところで、湿疹のほとんどは、アレルギー性の体質と関係あります。日頃から内用でアレルギー体質の改善をはかるとよいでしょう。
湿疹には、アロエのゼリー状の部分を直接患部につけるだけで効き目があり、しだいにかゆみが消えていきます。症状がひどいときには、ゼリー状の部分を患部に張りつけ、うえからラップなどで密閉して固定します。
これをまめにとりかえていると、アロエの消炎作用でたちどころに治ってしまいます。
アロエの効果がチクチクと軽い刺激となって感じることもありますが、これは肌に作用しているためで決して異常なことではありません。しかし、肌が弱い人は、あらかじめパッチテストで大丈夫かどうか、試してから使ってください。
パッチテストは、手首の内側にアロエをつけてしばらくようすをみます。手首では30分から約1日。これで大丈夫なら、心配ありません。
使用上のポイント
・ゼリー状の部分を直接つける。
・ひどい場合には、ゼリー状の部分を張りつけたうえからラップなどで密閉し、固定する。これを繰り返す。
・肌の弱い人は、必ずパッチテストをする。
あかぎれ・しもやけ

冬の水仕事だって、もう苦にならない
真冬、寒さや風で皮膚の脂肪分が不足しているときに、さらに水仕事などをして脂肪膜を失うと皮膚に裂け目ができ、ひびやあかぎれになります。この裂け目がひどくなると、水がしみたり、傷のようになって痛んだり、赤くはれあがったりします。
ひび、あかぎれはアロエをつけても、傷のようにすぐ治るものではありません。特に、ふだんから皮膚がカサカサして脂肪気のない人は、冬が近づいたら、入浴時に手をマッサージしたりして血行をよくし、湯上りにアロエ汁をすり込むなど予防することがまずたいせつです。
予防のかいなくできてしまったら、毎晩寝る前にアロエ湿布をして休んでください。アロエは血行をよくし、かゆみや痛みをやわらげる作用がありますので、とても楽になります。
また、ひびやあかぎれは脂肪分が少ないということからおきるので、アロエ軟膏を塗っておくのも効果的です。軟膏は失われた脂肪を取り戻すほか、アロエの収斂作用で皮膚の裂け目を元に戻します。
さらに、外用だけでなく、内用も併用すると血行をよくし、新陳代謝も盛んになります。
寒さで手足の末端や耳たぶなどがはれあがった状態をしもやけといいますが、しもやけも、ひびやあかぎれ同様に予防が肝心。寒い季節が近づいたら、手足や耳たぶを厚い手袋や靴下、帽子などで寒さから防ぎ、入浴はアロエ風呂にして、手足の末端を中心にマッサージをします。そして入浴後にはアロエ汁をよくすり込みましょう。
使用上のポイント
・ひびやあかぎれは、入浴後に手をマッサージして血行をよくし、湯上りにアロエ汁をすり込むなどの予防が第一。
・できてしまったら、就寝前にアロエ湿布をしたり、アロエ軟膏を塗る。
・しもやけも予防が肝心。アロエ風呂に入り、手足の末端を中心にマッサージし、入浴後にはアロエ汁をよくすり込む。
歯痛・歯槽膿漏

真夜中の歯痛も怖くない
歯痛は、何ともいいようのない、耐えがたいものです。これは、多くは虫歯が原因ですが、虫歯は食後、歯についた糖分などが口腔菌に分解され、できた酸が歯を溶かしていくためにおこります。その結果できた穴はますます食物のカスがつまりやすくなり、ほうっておくとさらに虫歯を大きくするという悪循環を繰り返します。
いっぽう歯槽膿漏は、歯を支えている歯ぐきの病気で、虫歯でもないのに歯ぐきがはれ、ついには歯がグラグラしてきて抜け落ちてしまいます。
虫歯は一度かかると、ほかの病気のように自然に治るということはありません。また、歯槽膿漏も手当てが遅れれば治すことがむずかしくなります。いずれも、必ず専門医の治療を受けてください。ただし、虫歯の応急処置や歯槽膿漏の初期なら、アロエは効果を発揮します。
アロエは、とげを抜いて水洗いしたものを熱湯にくぐらせてから、幅2~3センチに切り、痛む歯でかんでみます。痛みが軽いとこれでおさまりますが、ひどい場合にはアロエ汁を痛む部位に塗りつけるか、ゼリー状の部分をあてておきます。また、虫歯の穴に、しぼり汁を含ませた脱脂綿を詰めるのも効果的です。
歯槽膿漏の場合も、歯ぐきにアロエ汁を塗ります。これにマッサージをプラスすると、アロエの浸透効果がよくなり、いっそう効果的です。まめにつづけているとやがて、アロエの消炎作用ではれがひき、歯ぐきがしまってきます。これで、初期の歯槽膿漏は治ってしまいます。
口内炎

しぼり汁のうがいで、サッパリ
口のなかの粘膜が炎症をおこした状態を総称して口内炎といいます。
口内炎は、とかく軽く考えられがちですが、あながちバカにはできません。というのも、全身の不調、特に風邪、肺炎などの呼吸器や、胃腸などの消火器、さらに肝臓などの疾患がある場合、口のなかの粘膜の抵抗力が弱くなり、細菌感染によっておこるケースが多いからです。つまり、口内炎を体の危険信号と考えて、体の病気を疑ってみなくてはなりません。
原因は何であれ、口内炎にも、アロエは効果を発揮します。アロエには炎症をおさえる効果があるのはよく知られていますが、そのほかアロエに含まれるアロエチンの殺菌と中和の二大効果で、さらに感染による悪化を防ぎます。これらアロエの薬理作用のなかでもアロエウルシンは、潰瘍をおさえる働きがあります。
治療には、アロエのとげをとったものを十分水洗いしてからしぼります。このしぼり汁を水で約4倍に薄めたもので、1日に数回うがいします。
口内炎の症状が重くて治りにくいときには、脱脂綿にしぼり汁を含ませ、それを炎症の部分にあてていると、患部に直接作用してより効果的です。
ところで、口内炎は、口だけの疾患というよりも、全身疾患や呼吸器や消火器など内臓疾患の症状である場合が多いので、外用で炎症をおさえるとともに、内用で体調を回復させることが大事です。毎日生葉をかじるとか、アロエ茶、アロエ酒を内用していると、口内炎の治りと一緒に体調がととのってきます。
いっぽう口内炎は、アレルギー性によるものがありますが、アロエをもちいても完治すること。
しぼり汁のポイント
・しぼり汁を水で4倍に薄め、1日数回うがいをする。
鼻

鼻炎やアレルギー性鼻炎、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)など鼻の病気は、まず鼻の粘膜の炎症をおさえて不快な症状をとり除くことです。それには、アロエのもつ消炎作用が効果的です。
もちろん、蓄膿症など症状の重いものは、専門医の治療をうける必要がありますが、急性鼻炎やアレルギー性鼻炎の初期でしたら、アロエで簡単に治る場合もあります。
まず、アロエの葉をすりおろしたおろし汁を、綿棒や脱脂綿に含ませたもので、鼻腔をふきます。鼻汁がでたり、鼻が詰まって不快なときに繰り返してください、アロエの消炎作用がすみやかに働いて、鼻の粘膜の炎症をおさえてくれます。ただし、鼻腔は、デリケートで傷つきやすいので、乱暴にしないように気をつけます。また、あおむけになり、アロエの切り口から直接アロエ汁を鼻腔に入れる方法や、市販のアロエ軟膏を鼻の粘膜につけても効き目があります。
蓄膿症の場合には、専門医の治療をうけると同時に、前述のアロエ療法やアロエを内用するとよいでしょう。また鼻炎の原因となる風邪は、ちょっとした気のゆるみや体調の崩れからかかりやすいものです。ふだんから、アロエを内用して、風邪の予防につとめたいものです。
アロエで治らないアレルギー性鼻炎は、医師にご相談ください。
使用上のポイント
・おろし汁を綿棒か脱脂綿に含ませて、鼻腔をふく。
乗り物酔い

乗り物酔いがおこる原因は、耳の奥にある平衡感覚をつかさどる器官が、乗り物の揺れに過度に反応してしまうためで、比較的、自律神経が敏感な人がかかりやすいといえます。
乗り物酔いの度合いは、人によってまちまちですが、体調の悪いとき、とりわけ胃腸の働きが悪いときに酔うことが多いようです。ですから、ふだんから胃腸の働きを整えておき、さらに睡眠不足、疲労などで体調を崩さないようにしておくことが大切です。また、ガソリンのにおいをかいだだけですぐ気分が悪くなるという人もいて、かなり精神的な要素も大きく、「自分は必ず酔う」という強迫観念にとりつかれている人が多いようです。深呼吸するなどして気持ちを落ち着かせ、「絶対に酔わない」という自信をもち、強迫観念をとり除くようにつとめなければいけません。
アロエには胃腸の調子を整える作用があるので、これを服用することによって、乗り物酔いをおこす一つの条件が取り除かれたと同時に、鎮静作用によって、神経が落ち着き「酔うのではないか」という不安も鎮めてくれます。
乗り物酔いしやすい体質を改善するには、ふだんからアロエを内用するにこしたことはありませんが、乗る前にアロエを数センチ分生食しておくだけでも、防ぐことはできます。
また、乗ってからも、生葉を少しずつかんでいると、しゃんとしていられますし、酔ってしまった場合でも、生葉をかじると気分がよくなってきます。
乗り物酔いは、すぐ効き目があらわれないと困りますから、できるだけ生がよいのですが、長期の旅行の場合は生葉を持っていけないので粉末や、粉末を蜂みつで練って丸薬状にしたものを携帯するとよいでしょう。
使用上のポイント
・酔いやすい体質を改善するために、ふだんからアロエを内用する。
・乗車前に、生葉を数センチかじる。乗ってから、また、酔ってしまったあとも生葉を少しずつかじっていること。
・長期の旅行には、粉末や丸薬状のものが便利。
二日酔い

二日酔いのつらい経験は、お酒を飲む人ならば、誰でも一度や二度はあるのではありませんか?二日酔いは、前日飲んだ大量のアルコールを肝臓が全部分解しきれずに、そのまま翌朝まで持ち越されてしまったためにおこります。
頭が痛い、めまいがする、胃がむかつく、吐き気がするという、何ともいえぬ、いやーな症状がでるわけです。
「迎え酒が効く」、「レモンの丸かじりがいい」等々、酒飲みはそれぞれ二日酔いの解消法をもっていますが、何といってもアロエにまさるものはないでしょう。
二日酔いには、さんざん痛めつけられた肝臓の機能を回復させることが必要ですが、アロイン、アロエエモジンなどの苦みの成分には解毒作用があり、胃の粘膜に刺激を与え、肝臓の機能を活発にします。
また、胃の粘膜がただれて炎症をおこしている場合、アロエウルシンが効果を発揮し、さらにアロエの鎮静作用によって気分もやわらげます。アロエがいかに二日酔いの特効薬であるかがおわかりいただけるでしょう。
飲み方は各自の好みでかまいませんが、消化力も弱っているし、むかつきもあるでしょうが、飲みやすい方法、つまりジュースにして蜂みつを加えるとか、アロエ茶などが最適といえます。
使用上のポイント
・胃の消化力が弱っているので、できるだけ飲みやすくする。
・ジュースにして蜂みつを加えたり、粉末をお湯に注いでアロエ茶にして飲む。ジュースにする場合は、小松菜などの緑黄色野菜と混ぜればいっそう効果的