
便秘

健康な人なら、1日1回の排便が普通です。しかし2日に1度でも、それがその人の排便リズムであれば、便秘とはいえません。ところが、排便間隔が不規則で場合によっては1週間近くも排便がなく、苦痛を感じるようだと、それは便秘といえます。
便秘には、大別すると2つのケースがあります。まず1つは、大腸の働きが弱っている場合(弛緩性便秘)です。もう1つは、緊張してけいれんがおこっている場合(けいれん性便秘)です。どちらも、腸の機能低下が原因です。
この機能低下を改善するのにも、アロエは効果を発揮します。これは、アロエの成分が腸の粘膜を刺激して、腸の運動を回復するからです。1日3回、食後にアロエをかじったり、おろし汁を飲むなど生食するとよいでしょう。煎じ汁やアロエ茶、アロエ酒も効果があります。
もちろん、アロエの服用をつづけると同時に、規則正しい生活習慣をつけ、食べ物は繊維質の多いものを十分にとるのが最善の便秘対策です。
使用上のポイント
・1日3回食後の生食に即効性がある。
・煎じ汁、アロエ茶、アロエ酒、アロエ料理など好みで利用。
痔

痔は、場所が場所だけに恥ずかしさが先に立ち、かなり悪化して、我慢しきれなくなって初めて病院へかけ込むというケースが多いようです。しかし、治療が遅れると治りにくいうえ慢性化してしまいます。症状の軽いうちに、アロエでぜひ治しておきたいものです。
痔には、いぼ痔(痔核)、切れ痔(裂肛)、痔ろうがあります。いぼ痔は肛門のまわりの静脈がうっ血してできたもので、肛門の外にできる外痔核と、肛門の内側にできる内痔核とに分けられます。外痔核は痛みがあり、内痔核はさほど痛みはありませんが排便時の出血がみられます。切れ痔は、便秘をしたり、重い物を持ったりしていきむことで肛門の一部が切れて出血することをいいます。痔ろうは、いぼ痔や切れ痔と異なり、肛門部の化膿菌感染でおこります。
そもそも痔は、肛門を不潔にしていたり、便秘ぎみだったりすることが原因ですから、それらを取り除くことが予防法であり、治療の第一歩でもあります。
生食したり、しぼり汁を飲めばしだいに排便がスムーズになって痔の痛みや出血は少なくなります。軽い症状ですと、排便が楽になるだけで治ることもあります。
さらに、アロエを外用薬として患部に塗ったり、すり込んだりすればなお効果的です。アロエに含まれるビタミンKの止血作用と、アロエウルシンの消炎作用の2つが作用するからです。
ただし、外用する場合には患部を清潔にすることがポイントです。入浴や座浴で患部をよく洗い、十分あたためて血流をよくしてから塗ってください。まず、アロエのおろし汁を脱脂綿やガーゼに含ませ、それを患部にあてて絆創膏で固定します。ゼリー状の部分を張ってガーゼでおさえてもよいのですが、しみて痛むことがあります。生汁も同じで、効き目が強い場合には、生葉を湯通ししてからおろします。
使用上のポイント
<内用の場合>
・よく洗った葉を細かく刻んで生食するか、おろしたものをしぼって飲む。飲みすぎると下痢をするので注意。
<外用の場合>
・入浴か座浴によって患部を清潔にし、血流をよくしてから、おろし汁を脱脂綿かガーゼに含ませ、患部に固定する。
・ゼリー状の部分を直接張ってガーゼでおさえる。
・しみる時には、湯通ししたものをしぼり汁に使う。
膀胱炎

膀胱炎になると、トイレが近くなる、尿意があって何度もトイレに行くのにちっとも出ないで残尿感がつづくという症状があらわれます。これがさらにひどくなると、排尿痛があったり、濃い色の尿(濃尿)がでたりします。
そもそも膀胱炎とは、膀胱内に大腸菌などの菌が侵入して炎症をおこしたものです。菌は尿道から感染することが多く、男性と比べて尿道の短い女性にかかりやすいようです。
感染による炎症には、アロエの消炎作用がもってこい。効き目がすぐあらわれるよう、生葉を食べるかしぼり汁を飲むのがよいでしょう。
しぼり汁を使う場合にも、きれいに洗った葉をしぼり器かおろし金にかけたものをこし袋でこして飲みます。
また、膀胱はもともと細菌に対する抵抗力が強いのですが、それでも炎症をおこすのは体が弱っているか、疲労などで抵抗力が衰えている場合です。アロエの成分は、体力を回復して抵抗力を強くするのにも役立ちます。
ところで、膀胱炎が慢性化したり再発を繰り返す場合には、ほかの病気が問題となります。女性の場合、便秘、腎盂腎炎、膀胱結石などが心配されます。アロエを内服してもなかなか治らない場合は、必ず泌尿器科の医師の診療をうける必要があります。
膀胱炎と気づいたら、すぐアロエを内服するとともに、下腹部が冷えないように注意します。そして、水分をたっぷりとって、アロエと水分で膀胱内の炎症性の細菌を排泄することが大事です。
使用上のポイント
・生食するかしぼり汁をこして飲む。
胃腸病

胃腸は、”感情の臓器”といわれるように、精神的な面と密接に結びついており、強いストレスによっておこる胃潰瘍や過敏性大腸症候群(下痢と便秘の繰り返し)などは、その代表的な病気です。当然のことながら、潰瘍などは専門医の治療をうける必要があります。
しかし、そこまで症状が悪化していない、つまり食欲がない、胃がむかつく、痛むといった程度の不調には、アロエの服用が効きます。
胃腸薬や健胃剤には苦みがあるものですが、アロエの苦みも胃液の分泌を促す働きをもっています。これは、アロイン、アロエエモジンなどの物質です。アロエを胃腸薬として利用する場合、砂糖などを加えて苦みをなくしてしまっては効果がありません。
さらにアロエの葉に含まれるビタミンCは、胃粘膜の新陳代謝を活発にして粘膜を強くします。
ビタミンCは水溶性ビタミンで熱に弱いため、アロエは手早く水洗いし、熱を通さず生食します。食間、または食後30分以内にかじるとよいでしょう。胃壁を刺激して、胃液の分泌を促し、消化を助けます。
しかし、空腹時に大量にとると、食べ物の入っていない胃に胃液が分泌されて、かえって胃壁を傷めてしまいます。
苦くて食べられないようなら、細かく刻んでオブラートに包んで用いるをよいでしょう。
使用上のポイント
・手早く水洗いして生食する。
・服用は、空腹時を避けた食間もしくは食後30分以内。
頭痛

頭痛は、脳腫瘍や高血圧、副鼻腔炎や中耳炎などさまざまな病気の症状の一つとしてあらわれることが多いのですが、原因となるはっきりした病気がなく、習慣的におこるものもあります。その代表的なものは片頭痛と筋緊張性頭痛です。
片頭痛は、発作的にズキズキと痛みだし、多くは頭の片側が痛みます。痛みがひどくなると吐き気がしたり、吐いたりします。男性より女性に多く、几帳面な性格の人にみられます。
一方、筋緊張性頭痛は、締めつけられるような痛みで、多くは肩や首筋のこりを伴います。神経質な性格でストレスなどの強い緊張を強いられることが原因とされています。
こうした性格やストレスが引き金となる頭痛は、ストレスに強い性格と体づくりに努力することが大切です。それには、鎮痛剤や精神安定剤などで一時的に痛みをおさえることよりも、アロエの長期使用で体質そのものをかえることです。
アロエには、細胞の新陳代謝を活発化して弾力のある血管をつくる働きがあります。血流がスムーズになり、脳血管の拡張・収縮によっておこる頭痛に悩ませる心配が無くなるでしょう。さらに頭痛もちに大敵のストレスによる緊張をやわらげ、心と体をリラックスさせてくれます。
アロエの使用法は、刻んで生食したり、しぼり汁を飲んだりするほか、サラダや天ぷら、酢の物などの料理に使用したり、アロエ酒として飲んでもよいでしょう。
また、習慣性の頭痛は、ストレスの解消をはかることが一番ですから、散歩などによる気分転換やゆっくりと入浴するのも効果があります。しかし、原因のよくわからない頭痛が続くときには、神経内科、脳外科などの専門医に調べてもらう必要があります。
使用上のポイント
・丸かじりするか、刻んで生食するか、あるいはしぼり汁を飲む
・サラダや天ぷら、酢の物など料理に利用。
・長期使用が大切。
ぜんそく

ぜんそくは、気管支の収縮によっておこりますが、発作がおこると気管支が狭くなって、ゼイゼイとかヒューヒューというたいへん苦しそうな息をします。この原因はつかみにくく、多くはアレルギー性のものや精神的ストレスによる心因性のものが増えているといわれています。
ぜんそくでは、アレルゲン(アレルギーを起こす魚や薬)をつきとめるのが難しいだけに、これといった医学的な治療法がありません。症状がひどいと、吸入薬やステロイド系の薬を使います。けれども、ステロイド系の薬は一時的な効果しかなく、しかも副作用があります。
したがって、ぜんそくの治療は、長期的な取り組みになりますが、アレルギー性の体質改善につとめたり、ストレスに強い体づくりに励んでください。
アロエは、アレルゲンを殺すというよりも、体質改善に効果を発揮し、また気管支の筋肉を支配する自律神経の働きを調節するので、外からの刺激を少なくして発作を軽くする効果もあります。
アロエの使い方は、各自の好みで生食したり、しぼり汁を飲んだり、あるいは料理に利用するのもよいでしょう。効果はゆっくりあらわれてきますので、気長に、毎日少しずつ内用することを心がけてください。
幼児の場合、1日の内用の目安は、ゼリー状で約5グラムです。これを1日3回に分けて、すりおろしたものを水で薄めたり、ジュースに加えたりして小さじ1杯分ずつ飲ませてあげてください。
また、ぜんそくの発作は気圧の変化に左右されるといわれていますので、天候のかわりやすい日の外出はできるだけ控えることも大事です。
使用上のポイント
・生食やしぼり汁を飲む。
・料理に利用する。
・長期間の内用が大事。
冷え性

日本女性の約半数は冷え性に悩まされているといいます。手足や腰など体の一部がいつも冷たく感じられ、何ともいいようのない不快なものです。
内臓疾患からおこるもの、体質的なものなど、原因はさまざまですが、いちばん多いのは、自律神経が乱れ、血管が不必要に収縮するために血流が悪くなっておこるものです。
それにはアロエがぴったりです。ところが、冷え性の人のほとんどが、体力に乏しく下痢をしやすい体質なので、残念ながらアロエとの相性がよいとはいえません。しかし、量に注意し、また内用の方法を選べば、十分効果はあります。
アロエの効き目が強くでるような用い方は避け、穏やかに作用する方法を選びましょう。それには、アロエの蜂みつ漬け、アロエ酒、アロエを煎じたものがよいでしょう。また、冷えた体を温めるために、アロエのホットジュースもおすすめできます。いずれも穏やかな効き方をしますが、飲みすぎないように十分注意をしましょう。
なお、あまりにも手足が冷えてつらいという人は、アロエ汁か市販されているアロエ軟膏を患部にすり込むと、ポカポカと温かくなります。
使用上のポイント
・アロエ酒、ホットアロエジュース、煎じたものなど、穏やかに作用する方法で。
肩こり

うっとうしい症状が、アロエ湿布法で解消
肩こりは、首から肩、背中にかけての筋肉がかたくなり、ひどいときには痛みを覚える不快な症状です。原因には、目の疲れによるものや内臓からくるものもありますが、最も多いのは、首や肩の筋肉が弱いうえに悪い姿勢を長時間とったため頭と腕の重みが常に肩にかかるためにおこるのです。つまり、特定の筋肉が緊張を強いられたため、血流が悪くなり疲労素がたまった状態なのです。
このような場合は、軽い炎症をおこしているケースがほとんどなので、炎症をとり除き、血流をよくしてやることが必要です。
そこで、アロエ湿布と温湿布をミックスした湿布法を行い、湿布によって炎症をおさえ、温湿布によって血行を促します。
きれいに洗ってすりおろしたアロエに水を少し加えて、火にかけます。人肌よりややあたたまったところで火からおろし、数枚重ねたガーゼか手ぬぐいにあたためたアロエ汁を含ませます。これを肩の患部にあてて固定します。そして、それが乾いてきたら、再びアロエ汁を含ませ、症状が軽くなるまでアロエの温湿布を繰り返します。
アロエ湿布は、アロエ軟膏を塗ったり、アロエのしぼり汁と小麦粉を練りあわせ、ガーゼや木綿などの布に伸ばして湿布してください。
これらの方法は、体操や入浴で肩の筋肉をほぐしてから行なうと、効果が倍増します。
使用上のポイント
・おろし汁に水を加え、火にかける。
・人肌よりあたたまったら、湿布用に準備した布に含ませる。
・肩の患部にあてて温湿布する。これを繰り返して症状をとる。
・しぼり汁と小麦粉を練りあわせた湿布を併用するとよい。
・アロエ軟膏を直接塗るのもよい。
しみ・そばかす

生まれつきだと思っていたしみが治った
しみやそばかすは、遺伝的要素でできやすいということもありますが、肌荒れと同じように、体調が悪かったり、便秘がちだったりすると、いっそう目立つようになります。また生まれつきだと思い込んでいる人のなかにも、腎臓や肝臓など内臓の病気が治るとしみ、そばかすも治ってしまったというケースも少なくありません。
つまり内臓が弱っていると、自律神経の働きも低下し、しみやそばかすを作る原因になるホルモン分泌のバランスが崩れてしまうからです。
となると、内容で内臓の機能を正常にするいっぽうで、外用で直接手当てをする必要があります。つまり、体のなかと外の両方から治していくわけです。
内用では、アロエの生葉をかじったり、しぼり汁を飲みます。アロエの殺菌作用や整腸作用がじわじわと効いてきて、やがては自律神経を調節し、ホルモン分泌のバランスをととのえていきます。
外用では、患部にアロエのゼリー状の部分を直接すり込みます。時間をかけてゆっくり、軽くすり込んでいきます。
この二つの方法で治療するのですが、すぐさま効果があらわれるというわけにはいきませんが、やがては内臓が丈夫になり、しみやそばかす、肌荒れが解消されていきます。毎日、根気よく、決まった時間に習慣的に行なってください。使用前には、パッチテストをお忘れなく。
使用上のポイント
<内用>
・生葉をかじるか、しぼり汁を飲む。
<外用>
・患部にゼリー状の部分をすり込む。
・パッチテストを忘れないこと。
水虫

アロエの成分が素早く侵入して白癬菌を必殺
水虫は、白癬菌というかびが手足に感染しておこる皮膚病です。おもに足にかかりやすく、水泡ができたり、指のあいだがただれたり、激しいかゆみに悩まされます。悪化すると化膿し、痛みを伴い、歩くことも困難になります。
水虫がやっかいなのは、高温多湿を好むことで、いつも湿っている靴のなかなど、水虫にとってはもってこいの繁殖場といえます。さらにやっかいなのは、一度かかるとなかなか治りにくいことです。治ったかにみえた水虫が、気候がよくなるにつれてまたでてきたという具合に、たびたび再発します。
市販の外用薬を使っている人が多いようですが、市販の薬はいずれも初期の水虫には効きますが、症状がすすんだものには効果がないばかりか、菌に耐性をつけてしまい、かえって悪化させてしまいます。アロエの成分は患部の奥深くに素早く侵入して、白癬菌を根絶させてしまいます。
まず、患部をよく洗って清潔にし、熱湯消毒したゼリー状の部分を直接すり込みます。特に入浴後が浸透しやすいので効果的です。
軽いものなら2~3週間ほどでかゆみもとれ、皮膚もなめらかになりますが、念のためその後もアロエを塗りつづけてください。
使用上のポイント
・患部を清潔にして、ゼリー状の部分を直接すり込む。
・長期連用すること。