
生葉をかじる
いちばん簡単で、抜群の即効性
何が何でもすぐに、というときにおすすめしたいのが生葉の丸かじり。生葉には即効性があり、効果は抜群です。
生葉を水洗いして、そのまま食べてもかまいませんが、とげをとってしまったほうが食べやすいでしょう。
でも苦いのでは?たしかに苦くないとはいえませんが、アロエはあとに苦みが残らないので、つづければ慣れてしまいます。最初は苦くない葉先から少量ずつ食べていくとよいでしょう。
アロエを内用する場合、1日の量は、大人で15グラム、小学生は大人の2分の1から3分の1、赤ちゃんは5分の1が目安ですが、人によって適量はかなり違います。便の状態をみて、赤ちゃんのような下痢ぎみの便が1日2~3回でる状態が適量です。最初は少量から試して徐々に量を増やしていくと2、3日でだいたいの適量がわかってきます。
recipe
①大きく肉の分厚い下の葉から順にとる。
②よく水洗いし、食べにくければとげをとる。
③慣れないうちは、苦みの薄い葉先から食べていく。
④1日の分量は大人15グラム(幅3cm、長さ4cm)。最初は少量ずつ試す。
おろし汁にする
飲みやすくて、即効性も十分
生葉をかじるのはどうも苦手、という人は、皮ごとすりおろして飲むのがよいでしょう。生葉にかわりはないので、即効性はあります。
体質によって、また症状によって分量は違いますが、1日大さじ2杯を食後2、3回に分けて飲むのが目安です。1日小さじ1杯からはじめてだんだん増やしていきましょう。慣れないうちは、おろし汁の上澄み液や、こしたものを飲んでもよいでしょう。
recipe
①生葉をよく洗い、水気をとる。
②おろし金でおろす。細かく刻み、ミキサーにかけてもよい。
③慣れないうちは、上澄み液やこしたものを飲むとよい。
④残った汁はビンに入れ、冷蔵庫に保存すれば4~5日は大丈夫
粉末にする
携帯と保存に威力を発揮
作るのに多少手間はかかりますが、長期間保存できるので、旅行や長期の出張などにも携帯でき、とても重宝なのが粉末アロエ。
生葉をよく洗ったあと千切りにし、ざるのようなものに広げ、水分がすっかりなくなって、カラカラになるまで干します。1日でカラッと乾燥させたほうが色も鮮やかなので、できれば天気のよい日を選び、ときどき上下に動かしてまんべんなく干しあがるようにしてください。
乾いたら、すり鉢が乳鉢を使ってよくすりつぶし、サラサラとした粉末状になったらできあがり。保存は、乾いた茶色のびんに入れておけば、2~3ヶ月はもちます。
1日の分量は、小さじ1杯を2~3回にわけて飲みます。粉末が飲みにくい場合は、オブラートに包んで飲んでもかまいません。また、水に溶かしたり、お茶の葉に混ぜてもよいでしょう。
recipe
①生葉をよく洗い、とげをとり、千切りにする。
②ざるのうえに広げ、カラカラになるまで干す。
③すり鉢を使い、サラサラになるまですりつぶす。
④乾いた茶色のびんに入れて保存する。
生葉を煎じる
穏やかな効き目が常用むき
生葉の丸かじりや、おろし汁に比べ、飲みやすくて作用が穏やかなので、体力のない人、子供、お年寄りなどに適しています。ただし、この方法は長期間つづけることが大切です。
生の葉を洗って4、5ミリの厚さに切り、土鍋かアルミやアルマイト製の鍋にアロエと同量の水を入れて、半量になるまで煮詰めます。絶対に鉄、銅、ガラス製の鍋は使用しないこと。
煮詰まったら火からおろして冷まし、木綿の布などでこして汁をしぼります。
1回の量は大さじ1杯ぐらいが目安で、1日2、3回飲むのが適量です。早く効くようにといって、一度に飲みすぎるのは禁物。毎日少しずつ飲み続けましょう。
煎じ汁は、密閉容器に入れて、冷蔵庫に保存すれば1週間、冷凍庫なら2、3ヶ月保存できます。多めに作って冷凍し、小出しに使うとよいでしょう。
recipe
①生葉をよく洗い、4~5mmの厚さに刻む。
②刻んだ葉を、葉と同量の水といっしょに鍋に入れる。
③半量になるまで、ふたをしないで煮詰める。
④冷ましてから木綿でこして汁をしぼり、冷蔵庫で保存する。
液汁をつける
強力な消炎、鎮静、殺菌力を外用で生かす
アロエには、炎症をおさえ、痛みを鎮める作用や殺菌力があるので、外用にも十分効果を発揮します。外用する場合、いちばん簡単な方法は、葉を開いて患部にこすりつけることです。特に、アロエの葉のなかにあるゼリー状を患部に直接つけると効果的です。
切り傷などの場合は、アロエの葉を切りとって熱湯消毒し、切り口の液汁を患部にこすりつけます。
歯痛や鼻のなかにできた傷などのように、つけにくい部分につけるときは、綿棒にアロエの液汁をしみ込ませて使います。
虫刺されの場合は、患部に液汁をつけるかゼリー状を張り、乾いたらまた新しいものをつける。これを繰り返すとたちまち痛み、かゆみは消えてしまいます。
水虫やにきび、痔などには、アロエの液汁を、清潔にした患部に完治するまで根気よく塗り続けます。
recipe
①切り傷の場合、血をふきとったあと、熱湯消毒したアロエの切り口で患部をこする。
②歯や鼻のなかなど、つけにくい部分は綿棒に液汁をしみ込ませて使うと便利
③虫刺されの場合、液汁をつけるかゼリー状を張る。乾いたらまたつけ、これを繰り返す。
④水虫やにきび、痔には、患部を清潔にし、完治するまで根気よく塗り続ける。
生葉を張る
やけど、打ち身、捻挫の特効薬
患部がやけどや打ち身などのように、広範囲にわたっているときは、アロエの葉のなかにゼリー状の部分をとりだして患部に張り、上からガーゼでおさえて包帯を巻いておきます。患部は熱をもつことが多いので、ゼリー状の部分が乾いたら、ガーゼの上からアロエ液をたらします。
打ち身や捻挫には、アロエ湿布も、とても効果があります。よく洗ったとげのついたままのアロエを、おろし金ですりおろし、このおろし汁をガーゼや木綿などの布にのばしてしみ込ませ、患部に張りつけ、包帯を巻いておきます。
また、おろし汁に小麦粉を加えてよく練って軟膏状にしてから、ガーゼや木綿などの布にのばして張るアロエ湿布の方法もあります。このときも乾いたら新しいものとすぐとりかえることが大切です。
アロエ湿布は打ち身や捻挫だけでなく、肩こりにも相当な効き目を表します。
recipe
①生葉をよく洗い、熱湯消毒し、皮を取り除く。
②ゼリー状を患部に張り、ガーゼでおさえ、包帯を巻く。
③おろし汁に小麦粉を加え、よく練って軟膏状にする。
④ガーゼや木綿にのばし、患部に張って湿布する。
アロエ酒
食前に飲んで健康維持
アルコールは胃で吸収されるので、アロエ酒は、アロエの効き目を早めるという利点があります。
また、作り方も果実酒と同じなので簡単なうえ、アロエの苦みがまったく消えてしまい、とても飲みやすくなります。
1日の内用量は杯に1杯ぐらい。アロエの薬効を必要とする症状のほとんどに適しています。
特に症状がなくても、食前や就寝前に毎日飲み続ければ健康維持に必ず役立つでしょう。
recipe
①アロエ500g、焼酎1リットル、砂糖200~300g(氷砂糖でもよい)を用意する。
②生葉をきれいに洗い、水気をふきとり、適当な長さに切る。
③切ったアロエを保存びんに入れ、砂糖、焼酎を加え、冷暗所に1ヶ月ほどおく。
④アロエが完全に脱色したらとりだし、布でこし、さらに冷暗所に保存する。
⑤砂糖が完全に溶けてしまえば飲めるが、2、3ヶ月たったものがおいしい。
⑥炭酸割り、オンザロック、あるいはジュースなどに混ぜて飲むのも楽しい。
アロエ茶
手軽に飲めて、便秘と胃弱に最適
アロエはお茶にすれば子供にも飲みやすく、常習便秘や胃弱にも向いています。
生葉をよく洗ったあと千切りにし、ざるのようなものに広げ、カラカラになるまで陰干しします。この乾燥葉をお茶と同じように急須に入れ、お湯を注ぎますが、普通のお茶と混ぜてもかまいません。
また、粉末アロエにお湯を注ぐだけでもアロエ茶はできます。この場合、粉末小さじ1杯で10杯分のお茶ができる濃さにしてください。
recipe
①よく育った肉厚の葉を選び、とげをとりきれいに洗う。
②水気を十分ふきとり、2、3mmの千切りにする。
③ざるに重ならないように広げ、カラカラになるまで陰干しする。
④緑茶と同じように急須に入れ、お湯を注ぐ。
蜂みつ漬け
苦みをやわらげ効き目が穏やか
生葉の丸かじりや、おろし汁にして内用することは即効性に優れているのですが、アロエに慣れていない人、体が弱っていたり、熱のある人、女性、子供には効き目が強すぎるという大きな欠点があります。特に、空腹時には吸収がいいので、このとき大量に食べると、たいていの人が下痢や腹痛をおこします。
効き目を穏やかにする方法の一つに、アロエに甘味料を加えることがあります。甘味料は苦みをやわらげるだけでなく、アロエの吸収速度を遅くする働きがあるのです。アロエの蜂みつ漬けは、さらに、蜂みつに含まれているビタミンやミネラルが体にとてもいいので、体が疲れているときなどに最適です。また、胃弱や胃のもたれ、食べ過ぎ、二日酔いなどにも有効です。
1日に大さじ1、2杯が目安です。そのままでは飲みにくい人は、お湯か水で薄めてもよいでしょう。
recipe
①生葉3枚、レモン1/2、蜂みつを用意する。
②生葉はとげをとり、よく洗い、2、3mmの厚さに千切りする。
③輪切りにしたレモンと千切りにした生葉を蓋付きの容器に入れる。
④アロエとレモンが隠れるくらい蜂みつを入れ、5~6日漬ける。
料理に
野菜として使い、一石二鳥の薬効
アロエを薬用植物として扱うのではなく、野菜の一種として、調理して食べるのもいい内用法です。
アロエ料理は、アロエ独特の苦みが薄れておいしく食べられるうえに、アロエは熱や酸にも強いので、どのように調理してもアロエの成分を損なうことはありません。
しかし、一度に大量のアロエを食べることは感心しません。毎日の献立に少量ずつ取り入れ、家庭の健康維持に役立ててください。
生で食べる方法には、サラダ、和え物、漬け物などがあります。サラダの場合はドレッシングに工夫したり、和え物は酢味噌あえなどにして、アロエの苦みを消します。漬け物にするときは、皮がかたいので細かく切ったほうがよいでしょう。
熱して食べる方法には、煮物、いため物、揚げ物、汁、ご飯の具にと、どんな料理もおいしくできます。
動物や植物に
ポチやタマも元気快復
アロエの薬効は、人間ばかりでなく、動物、魚、鳥、植物にまで効き目をあらわします。
病気にかかって鼻先が乾いた犬、悪い物を体が弱っている猫などに、アロエをすりおろして与えたら、やがて快復したという話をよく聞きます。便秘、すり傷、切り傷など、人間と同じ症状別の使用法でペットの健康管理にも利用しましょう。
また観賞用のコイが弱ってきたら、静かに水からすくいあげ、アロエの葉の切り口から液汁をしぼって、口の中にいれてやります。すぐに元気になりますが、なぜか金魚にだけは効果がありません。
小鳥の場合は、アロエの液汁をスポイトでくちばしをあけて注ぎ入れます。
アロエは植物の防虫剤としても効果があるほか、アロエの液汁を10倍の水で薄めて散水すると、肥料にもなります。自家製のアロエ防虫剤で家庭菜園を守りましょう。