お酢を体内に取り入れることは、さまざまな面から美肌作りに役立ちます。
新陳代謝を活発にするには、なんといっても血行(血液の循環)をよくすることが第一です。 血液は体のすみずみに必要な栄養や新鮮な酸素を供給し、代わりにいらなくなった老廃物を受け取って体外に排泄する働きを受けもっています。 ところが、年齢とともに内臓の働きが鈍くなったり、血管が弾力を失ってくると、この血行が悪くなってきます。
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当然、新陳代謝も不活発になり、老廃物が筋肉や肌の細胞に残ってしまうようになります。肌の老化は、こうしてはじまるのです。 |
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お酢の主成分である酢酸やクエン酸などは、肌や筋肉に残った乳酸を分解し、さらに血行を円滑にする特徴をもっています。
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ですから、お酢を毎日とりつづけていけば、シワも出にくくなり、みずみずしい健康な肌を保つことにつながるわけです。
また、お酢には肌の大敵である便秘を解消させていく働きもあります。胃腸の調子を整え、便通をスムーズにしていくのです。 |
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体質にもよりますが、頑固な便秘がわずか2日で治り、同時に顔一面にあったニキビがみるみる消えていった人もいるそうです。
もう一つ、お酢はシミからも肌を守ってくれます。シミは、体のサビといわれる過酸化脂質が、体内に蓄積されるのが原因ですが、お酢には、この過酸化脂質を減少させる力もあるのです。 |
米酢は、もちろん米を原料にして造られるお酢ですが、一つやっかいな問題があるのです。それは、1リットルに40グラム以上の米または酒粕を使えば、あとは醸造用アルコールを混入したものも堂々と米酢と表示できることです。さらに、米からアルコール(日本酒)を造り、それを発酵させて米酢を造るには、酒税法による規制で「もろみ製造免許」が必要なのです。
このような理由から、市販の米酢には、原料として米だけを使った「純米酢」と、そうでない「米酢」があるのです。値段は安くなりますが、米酢は、純米酢に比べ内容成分も風味も劣っていると思われます。本来の「米酢」のよさを活用するためには「純米酢」を使用したほうが賢明です。
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リンゴを原料にリンゴ酒を造り、それを酢酸発酵させて造るリンゴ酸が豊富な果実酢です。わが国でも、最近ではその風味が好まれて愛用者が増えていますが、本場はなんといってもアメリカです。
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保存中のブドウ酒(ワイン)が、自然に酢酸発酵したのがはじまりの歴史の古い果実酢です。フランス語の酢、ビネーグル(VINAIGLE)は、ワイン(VIN)と酸っぱい(AIGLE)を一つにした言葉で、英語のビネガーも同じ意味です。ワインの名産地は、お酢の産地でもあり、ヨーロッパではこのお酢が一般的です。
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麦、麦芽を原料とするお酒といえばビールです。ですから、モルト酢もヨーロッパのビール名産地の多い北部地方で造られ、使用されています。アミノ酸が豊富で、コクのある酢として人気が出はじめています。
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米酢とともに、わが国独特の酢で、外国では見られません。米酢より歴史は新しく、江戸時代末期頃に考案された方法といわれています。日本酒を造った残り粕を原料とすることで、安くて簡単に酢を造ることができ、おかげで庶民にも、よりいっそう手軽にお酢が利用できるようになりました。
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