「心配で心配で、胃がしめつけられるようで、そのうち本当に胃が痛くなってきて」などというように、精神的ストレスによって起きる胃腸障害は案外多いのです。 ストレスや過労が重なると、自律神経の働きがおかしくなって、胃液を異常に多く出したり、出さなかったりで、胸やけ、胃痛、消化不良、下痢などを起こすことになるのです。
なんだか胃がすっきりしない、もたれる、むかつく、というと、すぐに「胃酸過多」と考えて、そうした胃薬を服用する人が多いのですが、これがとんだ誤りです。食後の胃薬を常用しているうちにすっかり胃の働きが衰え、ついには入院という人も珍しいことではありません。 |
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胃の消化吸収力が低下して食欲がなくなるのは、胃酸過多どころか「胃酸不足」にも原因があります。中高年などになると、不足症状の人のほうがずっと多いのです。
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胃液分泌の少ない人にとって、お酢は胃液の分泌を高める手助けをするばかりでなく、お酢それ自体が胃液の代役を務めるのです。つまり、食物を消化吸収しやすい形にします。強い殺菌作用があるので、胃腸内の有害な細菌の繁殖も抑えるのです。
胃腸の働きが弱っている時に、薬で治そうとするのは対症療法です。とりあえずは効果があっても、その原因療法、もしくは根本治療につながらない場合のあることを注意する必要があるでしょう。 |
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夏の暑い時期に食欲がなくなるというのもその典型的な例の一つです。水、清涼飲料、ビールなど水分のとりすぎで、胃液が薄まり、胃壁への刺激も弱まっているのです。胃液が薄まると、細菌が繁殖しやすくなって、さらに胸やけが進み、やがて下痢も引き起こします。悪循環がはじまるのです。これを元から断つのがお酢の存在です。 |
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米酢は、もちろん米を原料にして造られるお酢ですが、一つやっかいな問題があるのです。それは、1リットルに40グラム以上の米または酒粕を使えば、あとは醸造用アルコールを混入したものも堂々と米酢と表示できることです。さらに、米からアルコール(日本酒)を造り、それを発酵させて米酢を造るには、酒税法による規制で「もろみ製造免許」が必要なのです。
このような理由から、市販の米酢には、原料として米だけを使った「純米酢」と、そうでない「米酢」があるのです。値段は安くなりますが、米酢は、純米酢に比べ内容成分も風味も劣っていると思われます。本来の「米酢」のよさを活用するためには「純米酢」を使用したほうが賢明です。
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リンゴを原料にリンゴ酒を造り、それを酢酸発酵させて造るリンゴ酸が豊富な果実酢です。わが国でも、最近ではその風味が好まれて愛用者が増えていますが、本場はなんといってもアメリカです。
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保存中のブドウ酒(ワイン)が、自然に酢酸発酵したのがはじまりの歴史の古い果実酢です。フランス語の酢、ビネーグル(VINAIGLE)は、ワイン(VIN)と酸っぱい(AIGLE)を一つにした言葉で、英語のビネガーも同じ意味です。ワインの名産地は、お酢の産地でもあり、ヨーロッパではこのお酢が一般的です。
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麦、麦芽を原料とするお酒といえばビールです。ですから、モルト酢もヨーロッパのビール名産地の多い北部地方で造られ、使用されています。アミノ酸が豊富で、コクのある酢として人気が出はじめています。
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米酢とともに、わが国独特の酢で、外国では見られません。米酢より歴史は新しく、江戸時代末期頃に考案された方法といわれています。日本酒を造った残り粕を原料とすることで、安くて簡単に酢を造ることができ、おかげで庶民にも、よりいっそう手軽にお酢が利用できるようになりました。
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