動脈硬化は、動脈の中にコレステロールや中性脂肪が蓄積して、こぶのように突出したり、脂肪過酸化物などの老廃物によって、血管が老化して起きるものです。つまり、動脈内の流れが悪くなるのですから、管を大掃除して流れをよくしてやればよいのです。
お酢やクエン酸は、この大掃除の働きをするわけです。
動脈硬化は、日本の食生活が欧米型になることで急増しました。つまり、肉類を多くとることで脂肪が蓄積され、動脈硬化や老化を早めることになったのです。とりわけ脂肪の一種であるコレステロールは恐れられました。しかし、実はこれには誤解もあるのです。 |
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確かに血液中のコレステロールが増えすぎると、それが血管の壁にたまって動脈硬化を進行させます。しかし適度のコレステロールは、体の細胞膜を作ったり、男性・女性のホルモンを作るのに欠かせないものですし、脂肪の消化・吸収に必要な胆汁酸の原料もコレステロールなのです。 |
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つまり、コレステロールには、私たちの健康維持に欠かせないよい働きと、健康を害する悪い働きとがあるわけで、よい働きを高め、悪い働きを抑える方向にもっていけばよいということになります。
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そのためにはどうすればよいのでしょうか。これまでの多くの実験から、適度の運動によって、このいわゆる善玉コレステロールが増えることが知られていますが、天然醸造の純粋酢にも同じ効力があることがわかってきました。 |
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米酢は、もちろん米を原料にして造られるお酢ですが、一つやっかいな問題があるのです。それは、1リットルに40グラム以上の米または酒粕を使えば、あとは醸造用アルコールを混入したものも堂々と米酢と表示できることです。さらに、米からアルコール(日本酒)を造り、それを発酵させて米酢を造るには、酒税法による規制で「もろみ製造免許」が必要なのです。
このような理由から、市販の米酢には、原料として米だけを使った「純米酢」と、そうでない「米酢」があるのです。値段は安くなりますが、米酢は、純米酢に比べ内容成分も風味も劣っていると思われます。本来の「米酢」のよさを活用するためには「純米酢」を使用したほうが賢明です。
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リンゴを原料にリンゴ酒を造り、それを酢酸発酵させて造るリンゴ酸が豊富な果実酢です。わが国でも、最近ではその風味が好まれて愛用者が増えていますが、本場はなんといってもアメリカです。
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保存中のブドウ酒(ワイン)が、自然に酢酸発酵したのがはじまりの歴史の古い果実酢です。フランス語の酢、ビネーグル(VINAIGLE)は、ワイン(VIN)と酸っぱい(AIGLE)を一つにした言葉で、英語のビネガーも同じ意味です。ワインの名産地は、お酢の産地でもあり、ヨーロッパではこのお酢が一般的です。
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麦、麦芽を原料とするお酒といえばビールです。ですから、モルト酢もヨーロッパのビール名産地の多い北部地方で造られ、使用されています。アミノ酸が豊富で、コクのある酢として人気が出はじめています。
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米酢とともに、わが国独特の酢で、外国では見られません。米酢より歴史は新しく、江戸時代末期頃に考案された方法といわれています。日本酒を造った残り粕を原料とすることで、安くて簡単に酢を造ることができ、おかげで庶民にも、よりいっそう手軽にお酢が利用できるようになりました。
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