もずく

もずく

 もずくは、タンパク質・脂質・炭水化物が少なく、ほとんどが水分(96~97%)なので、海藻のなかでは低カロリーで知られる「めかぶ」よりもカロリーがありません。沖縄もずくで6kcal、本州もずくはさらに少なく4kcalしかありません。食品の中では寒天同様ほぼ0カロリーに近いので、これでおなかを満たせば、効果的なダイエットが期待できます。ただし、ものには限度があるので、やり過ぎにはご用心。

沖縄生もずく

 ぬめり成分である「フコイダン」が昆布の約5倍含まれる。血液サラサラ効果がある。中でも沖縄もずくはとりわけ太くて歯ごたえがある。酢の物などに。食物繊維を多く含むため、腸の運動を活発にさせ、便秘を改善したりする作用も。

生もずく

 これは本州産のもずく。沖縄もずくよりやや細いが、成分その他はほとんど変わらない。

乾燥もずく

 早く柔らかくなるので、煮物専用、おでんや昆布巻きなどの煮物に使われる。

効能

便秘・肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症・高コレステロール・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞

水溶性食物繊維(フコイダン・アルギン酸ほか)

高血圧に悪影響を及ぼす塩分を腸内で吸着して体外に排出、血液をサラサラにして高血圧や高脂血症を防ぎます。

海藻の食物繊維は腸壁を刺激し、腸の蠕動運動を盛んにして便秘を防ぎます。大腸ガンの予防にも。

血糖値やコレステロール値を下げる作用もあります。

微量ですが、カルシウム、カリウム、鉄、リン、ビタミンAなども含まれています。


豆知識

 ビタミンとは・・・人間の体内では生産できないけれども、生きていくために必要不可欠な微量栄養素。からだのなかでいろいろな代謝に深く関わり、さまざまな生体機能をうまく働かせるために欠かせません。
 海藻にはビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンE、βカロテン(体内でビタミンAに変化)などが含まれています。
 ミネラルとは・・・人間のからだの構成要素になったり、代謝機能に関わる必要不可欠な微量栄養素。海藻には人体に必要で、他の食品からは摂取しにくいミネラルが多く含まれていて、とくにカルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、リン、ヨウ素などが含まれています。