わかめ・めかぶ

生わかめ(塩蔵)

 海から採取したそのままのわかめをさっと湯通しして塩蔵したもの。熱湯に入れると数秒で鮮やかな緑色に変わる。みそ汁に入れると磯の香りがする。旬は2~3月。

乾燥わかめ

 海から採取したわかめを水または海水で洗い乾燥させたもの。ふつう、水で戻し、湯通しして使う。

茎わかめ

 わかめの茎の部分で、厚みとしゃきっとした歯ざわりが特徴。水で塩抜きしてから使う。サラダや油炒め、酢の物などに使われる。

生めかぶ

 生のめかぶは熱湯にさっとくぐらせ、水に取ってから、調理。黒褐色のめかぶがあっという間にきれいな緑色に変わる。

乾燥めかぶ

 わかめの一部でわかめの茎状部の両側にできた成実葉をいう。肉厚でわかめの豊富な栄養が凝縮されている。納豆とそっくりのねばねば感が人気。水で戻し和え物やスープなどに使われる。

刻み乾燥わかめ

 調理しやすいように、乾燥わかめを細かく刻んだもの。みそ汁のほか、おにぎりやふりかけなどにして食べる。

刻み乾燥めかぶ

 乾燥めかぶを調理しやすいように細かく刻んだもの。

効能

便秘・肥満・高血圧・糖尿病・高脂血症・高コレステロール・動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞

貧血・胃腸炎・甲状腺腫・骨粗鬆症

老化防止・疲労回復・ストレスやイライラの解消

水溶性食物繊維(フコイダン・アルギン酸ほか)

高血圧に悪影響を及ぼす塩分を腸内で吸着して体外に排出、血液をサラサラにして高血圧や高脂血症を防ぎます。

海藻の食物繊維は腸壁を刺激し、腸の蠕動運動を盛んにして便秘を防ぎます。大腸ガンの予防にも。

血糖値やコレステロール値を下げる作用もあります。

フコステロール・フコイダン・タウリン

フコステロールやフコイダンはコレステロールの上昇を抑え、血液をサラサラにして動脈硬化の予防に。タウリンは狭心症や心筋梗塞の防止に。

ビタミンA(βカロテン)

視覚を正常に保つ。また皮膚や粘膜の働きを正常に保ち、風邪を防止します。

ビタミンB群、ナイアシン

ビタミンB群は肝臓の働きを助け、毒素を消す働き。ナイアシンはビタミンB3とも呼ばれ、糖質・脂質・タンパク質の代謝に不可欠。

ビタミンC

食物繊維との相乗効果で肌をきれいにしてくれるほか、疲労回復、ストレスの解消にも効果があります。

カルシウム、リン

乾燥わかめのカルシウムは牛乳の約7倍。骨や歯を丈夫にします。骨粗鬆症の予防にも。またストレスやイライラの防止も。

ヨウ素

ヨウ素は人間の成長に欠かせない甲状腺ホルモンの原料で、代謝機能を高め、血管の老化を防ぎます。

マグネシウム、亜鉛

マグネシウムが多いのも乾燥わかめの特徴。マグネシウムは塩分を細胞の外に排出する働きがあり、血液の循環を良くします。亜鉛は皮膚や粘膜の健康維持に。

カリウム、鉄

カリウムは肝臓から塩分(ナトリウム)を尿に排出する働きが、また鉄は貧血や肩こりを防止する働きがあります。